ロマンチック街道の出発点に位置するこの街は、マイン川にかかるアルテマイン・ブリュッケ(橋)と、そこから見えるマリエンブルク城、そして街の真ん中にあるレジテンツがなんとも美しい街だ。
ここに住んだ2年の間、私は様々な国の人に出会い、刺激を大いに受け、楽しく、意義のある時間を過ごしてきたけれども、その仲間の多くはもうここにはいない。あれから7年もの年月が経ってしまったのだから仕方がないことで、多くの仲間は勉学を終え、留学生であったならば自国へ戻ったり、ドイツ人であるならばドイツのほかの街で働いていたりする。
でもまだここにいる友人がいる。だから、私たちはここへ再びやってきた。
韓国人のSちゃんは韓国で障害者教育の仕事に携わっていたが、もっとこの分野を極めたい、と仕事をやめてドイツへやってきた。今は博士号の勉強をしている。
彼女はダンナと私が出会い、恋に落ちた頃からずっと私たちを見守ってきてくれた大切な友人であり、結婚式では私の証人となってくれた人だ。そんな彼女との3年ぶりの再会。私たちは再会を心から喜び、そして、時間を忘れて語り合った。
ウクライナ人カップルのAちゃんとS君。母国で高校を卒業してからそのままドイツへ留学に来た二人は、希望通り、大学を卒業し、もう時期母国に帰るのだと言う。ふたりは、「お金があまりないから」と一人用の小さな部屋に二人で生活し、質素な生活を送っていたが、ふたりはいつも幸せそうで、皆からとてもうらやましがられていた。そんなふたりは15年の交際期間を経て、もうじき結婚をするんだという。ウクライナでは20代前半で結婚する早婚が普通だから、彼らが30歳で結婚するのは珍しいんだと言っていた。
7年ぶりに会ったドイツ人のTちゃんは2歳の男の子のママになっていた。パパはあの頃はまだ彼氏だったC君。ふたりともすっかりママ&パパとなっていたが、あの頃のお茶目さはまだまだ残って、7年ぶりに会ったと言うのに、まるで昨日も会っていたかのように、話が弾んだ。あの頃と違う点を強いて言えば、盛り上がるおしゃべりのテーマが「育児」になったことだった。
思い出の地・ヴュルツブルクで久しぶりに会った友人たち。久しぶりに友人に会うと、とても勇気が沸いてきて、「よーし、がんばるぞー」と張り切りたくなる。一緒にいる時間は飛ぶように過ぎていき、また「バイバイ」と言わなければならない時刻になったが、「また会おうね」と誓って、お互い手を振り合った。
そして、私たちは次の目的地へ向かった。あの頃の友達に会うために。
~続く~
大学から見えるマリエンブルク城。
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